馬場
2016-10-21

あの噂の真偽を解説~シリコンバッグまさかのトラブル~(前編)

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ナース:馬場

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手術室看護師の経験を活かし、安心して施術が受けられるよう心がけています。ゲストの皆さんが笑顔になれるよう、美容に関するお悩み一緒に解決できたらと思います。

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サルサダンス

 こんにちは❤ THE CLINIC 横浜院 看護師馬場です

冬休みや年末は海外で…という人も多いのではないでしょうか。過去の海外ニュースを見ると、「シリコンバッグによって飛行機や空港でアクシデントにあった」という話が少なくありません。予想もできない出来事の数々、果たして本当なのでしょうか? そこで、今回はいつもの診療からは少し離れて、噂の真偽を解説します。

気圧の変化でシリコンバッグが破裂!?

飛行機 シリコンバッグ 破裂

中国の揚子晩報によると、モスクワからカリフォルニア州行きの便に乗っていた45歳のロシア人女性の豊胸用シリコンバッグが破裂し、着陸直前に意識を失ったとのこと。原因は「シリコンバッグが気圧の変化に耐えられず破裂したため」と報じられました。搬送された病院で女性を診察したアメリカ人医師は、「胸の中に残された袋だけでなく、体内に散らばったシリコンも徹底的に取り除く必要がある」と語ったそうです。

「飛行機の気圧で破裂」はまずありえない

民間航空機の機内は、0.7~0.8気圧、富士山5合目と同じくらいに調整されているそうです。確かに飛行機の中でお菓子の袋やペットボトルが膨らんだり、頭痛や歯痛に悩まされる人がいるのは皆さんもご存知でしょう。ですが通常、この程度の気圧の変化でシリコンバッグが破裂することはありません
中国の報道ではほかにも、「うつぶせ寝でシリコンバッグが破裂した」というニュースが流れましたが、真偽は定かではありません。もしあったとしても、相当な粗悪品か、長年の挿入で劣化が激しいバッグだったかなどの原因が考えられます。

乱気流でぶつかり、シリコンバッグが“エアバッグ”に

事故 シリコンバッグ 破裂

こちらは2010年、サーチナが伝えたニュースです。ロシア人のモデルで29歳のアイリン・ファラーリさんは、スイス国際航空に対し、10万ユーロの損害賠償を求める訴訟を起こしました。同航空会社のモスクワ発チューリッヒ行きの便に搭乗中、乱気流に巻き込まれ、体ごと強く前列の席に叩きつけられたため、胸に入れていたシリコンバッグが破裂してしまったとのこと。フェラーリさんは「破裂の原因は、スイス国際航空機の座席の間隔が狭すぎたため」として、航空会社にシリコンバッグ入れ替えの手術費用を求めたのでした。
報道によれば、巨乳モデルとして知られるフェラーリさんはなんと9kgものシリコンバッグを胸に入れていたそうです。この入れ替え手術を担当した医師によると、「衝突の際、シリコンバッグが自動車のエアバッグのような役割をしたために、フェラーリさんは大きなけがを負わずに済んだ」とのことでした。

外圧によるシリコンバッグの破損はあり得る

乱気流での事故もそうですが、自動車事故、打撲などの外圧でシリコンバッグが破裂することは珍しくありません。強い衝撃だった場合、ごくまれに、シリコンバッグが皮膚を突き破って体外に出てしまうことも考えられます。
もっと身近なところで外圧による破裂の可能性があるのは、乳がん検診のマンモグラフィー。機械で胸を強く挟む検査のため、シリコンバッグが押しつぶされて破けることがあります。「豊胸手術をした人は乳がん検診お断り」という病院が多いのはそのためです。

空港の全身スキャンでシリコンバッグがバレる!?

検査 シリコンバッグ ばれる

2010年ごろから、テロ対策の一環として、世界中の空港で「全身スキャナー」が導入され始めました。事実上のストリップ検査」と呼ばれるこのスキャン検査、身体の中に隠し持った武器や薬物でも見つけることができます。一方で、人工肛門や生理用ナプキンまで調べられたという例もあり、プライバシーの面で問題があるとも指摘されています。
アメリカのニューズウィークが伝えた記事によると、デンバー国際空港でこの全身スキャン検査を受けたジャーナリストのサンドラ・フィッシュさんは、職員に「調べたいことがある」と別室に連れていかれ、職員の手で左胸をくまなく調べられたといいます。フィッシュさんが、自分の左胸は6年前に乳がんの手術を受けた後、シリコンバッグで再建されたものだと話すと、やっと解放されたそうです。

シリコンバッグは隠せない。英語で説明できる準備を

脂肪注入による豊胸手術は、一般人にはまずバレることはありません。しかしシリコンバッグは、空港のスキャナーでもレントゲンでも、異物だとはっきりわかってしまいます。このニュースでは、イギリスの治安当局の情報として「アルカイダの自爆テロ志願者が、豊胸手術と同じ方法で爆発物を胸に埋め込んだ例があった」と伝えています。だとすると、シリコンバッグが検査の対象になるのも、安全面では当然のことかもしれません。
ニューズウィークにも書かれていますが、シリコンバッグを胸に入れている人が海外に行くときは、「自分は豊胸手術を受けています。映っていたのはシリコンバッグです」と英語で説明できるように準備したほうが良いでしょう。テロ対策が厳しい国に行く場合、豊胸手術の証明書などを持参すると、なお安心かもしれません。

いかがでしたか? 珍しいケースもご紹介しましたが、後半では実際の診療であったケースも含めて、あなたにも起こり得る衝撃のトラブルをご紹介します。

  • 飛行機の気圧でシリコンバッグが破裂することはまずない
  • 打撲など強い衝撃でシリコンバッグが破裂することはあり得る
  • 全身スキャナーやレントゲンではシリコンバッグは必ずバレる

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